産経抄、自慢する。
【産経抄】４月２１日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/382444/
最近はときどき、まるで普通の新聞コラのようなものが掲載されて*1、ファンクラブ解散の危機もささやかれた産経抄ですが、きちんと期待に応えてくれる日もあります。今日はどうやら、万博記念公園を管理する独立行政法人が事業仕分け第二弾の対象になったことと上海万博を巡るトラブルをネタにしたいらしく、そこで自身の大阪万博にまつわる思い出から語り始めるのは常道としても、なぜ9月5日に入場したことが「自慢」なのか、文章からはまったく情報が伝わってきません。1日の最高入場者数を記録した日であることは調べればわかるのですが、なぜそれを一言書き添えることができないのでしょうか。全体を通して、他人に読ませる文章だということを、少しでも意識しているとは思えません。字数制限を言うなら、『20世紀少年』や『水曜の朝、午前三時』で大阪万博が重要なファクターになっていることは、あきらかに書かずもがなです。
まあ、40年前の抄子の思い出が美しいものだったとして（子供時代の思い出はなんでも美しいものです）、だから今、万博公園の独法を整理したら「万博世代が黙っちゃいないだろう」とか、没論理に過ぎませんか。記念公園そのものを今すぐつぶすという話ではあるまいし。さらにそのあとに続く「沖ノ鳥島が第二の竹島にされる」という論理の飛躍は、これはいくらなんでも、ネタとして飛躍してみせたのでしょう。ファンクラブ存続のために。
