黙然日記(廃墟)

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産経抄の理想郷。他。

産経抄】3月14日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/368414/
日本の教育者たちも少しは見習ったらどうだろう。

朝鮮学校 拉致事件「反省」は方便か - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/368059/

 参考までに昨日の「主張」も張っておきますが、メインは「産経抄」で。
 産経の理想郷は北朝鮮。以前からささやかれていたことが、実証されたようです。これは皮肉でもなんでもなく、そう思わざるを得ません。「そんな皮肉のひとつも言いたくなる」「もうひとつ皮肉を言えば」と、「あくまで皮肉ですよ、本心ではないですよ」と繰り返し強調しながら、朝鮮学校教科書の自国礼賛と日本の教科書における「東京裁判史観による自虐的記述」を対比する口調は、本気そのものです。
 北朝鮮による拉致事件自体を許すことはできませんし、教科書の礼賛記述も適切なものとはとても思えませんが、そこで指摘されていること、少なくともある時期の日本当局が、拉致問題を対外圧力パフォーマンスとして必要以上に利用しようとしていたことは、残念ながら事実でしょう。この教科書は2006年に改訂されたものだそうですが、そのころの日本当局、つまり大惨事 第三次小泉改造内閣安倍晋三官房長官)や安倍内閣の姿勢は、たしかにそのようなものでした。また、核問題やミサイル問題を、日本当局はともかく(これも拉致問題と同じことは言えますがそれはいったんおいて)、「言論機関」が謀略宣伝のために利用していたという事実が、あったのかなかったのか。つまり、なにがなんでも朝鮮総連を叩くために核問題を利用していたマスメディアはなかったか。産経新聞は、感情的な反論をする前に、胸に手を当ててよーっく考えてみる必要があります。

農地の違法転用 輿石氏の開き直りは残念 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/368398/

 14日「主張」。小沢一郎民主党幹事長の「政治とカネ」の問題は、かなりクリティカルなもので、法律に引っかからないぎりぎりの線まで意識して踏み込んでいるように見えます。続いて出てきた鳩山由紀夫代表の「政治とカネ」の問題は、資産管理があまりにルーズだという一言に尽きて、こんなルーズな人間に一国を任せていいのかとは思いますが、小沢氏に比べると問題としてのレベルは低いでしょう。次は前代表代行の菅直人氏か輿石東氏かというのは予測できましたが、とりあえず輿石氏に来たようです。その「問題」というのかあまりにスケール小っちぇえので、こちらとしては苦笑せざるを得ません。違法行為は違法行為でしょうし、参院では本予算審議の真っ最中なので、野党はこれを武器に精々がんばってほしいところですが、輿石氏を民主党日教組の密着融合の象徴的存在としてなにかにつけて叩きたがる産経は、さてこれからどこまで舞い上がるのでしょうね。とりあえず、今日までの各紙社説でこの話題を取り上げているのは産経だけです。

子ども手当 財政規模を考え現実的に - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/368415/

 同じく「主張」。どうせいつもどおりの民主党批判だろうからと思い、斜め読みだけしてスルーするつもりだったのですが、最後まで読んで星一徹のごとくパソコンデスクをひっくり返しそうになりました。「少子化対策は、経済的支援だけでは不十分だ。若者世代の雇用を安定化させることや、保育サービスの拡充など総合的な取り組みが不可欠である」。ここは「お前が言うな」よりも、「どのツラ下げて言いやがる」という表現が適切でしょうね。それともまさか、非正規雇用や派遣労働のさらなる規制緩和で働き口が増える、なんて寝言を垂れるつもりじゃあないでしょうね。*1

*1:いちおう補足しておきますが、表面上は増えたその働き口からの収入で、子供を産み育てられるのか、という話です。