黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」、飯のタネを探す。他。

普天間問題 現実的修正なら歓迎する - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/350592/

 平野博文内閣官房長官を更迭するべきと個人的には思うのですが、平野発言で27日付産経「主張」は舞い上がっています。
 「首相も「ゼロベースで移設先を決めていくことに変わりはない」と述べている。現行案を残したまま、打開案を探る姿勢を示したものといえよう」というのは、いったい「ゼロベース」という日本語をどう解釈したものなのか、判断に苦しみます。

陸自ハイチ派遣 PKO協力の次を考えよ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/350593/

 いまさらながら、ハイチ震災で亡くなった方々に追悼の意を捧げるとともに、被災された方々へのお見舞いを申し上げます。皆様方のためにも、27日付産経「主張」のような火事場泥棒が、一刻も早くいなくなることを願っております。「他人の不幸が飯のタネ」とは、新聞や報道につきまとう罵詈ですが、これもけっしてこの「主張」のような姿勢を意味するものではありません。
 民主党の大きな方針は(小沢一郎幹事長の、湾岸戦争以後の主張でもありますが)、自衛隊の単独海外派兵や集団的自衛権の行使はせず、そのかわり国連PKOに積極的に参加させていく、大方針として自衛隊を国連指揮下に入れるというもので、今回もそれに従ったものと考えられます。もっとも、もともと大きな紛争があったわけではない地域への災害救助ですから、こんな話を持ち出すこと自体おかしいのですが。その延長上として、「国際救助隊の創設」は三党合意のマニフェストに入っていたと思います。連立与党と統一会派を組む新党日本の単独マニフェストでは「サンダーバードの創設」となっていて*1、そうした方向を求めるかどうかという話にすぎません。PKO参加による自衛隊海外派遣は、海外派兵への第一歩ではありません。そこのところを、産経はまったく勘違いしているか、わざとやっているのか、あるいは、「救助」という概念を考えたこともないのでしょうね。

ハイチ大地震 「医療」貢献で存在感示せ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/348421/

 保留にしていた21日付「主張」ですが、これも今見ると火事場泥棒的ですね。重要なのはいかに迅速に援助するかであって(その点で政権を批判しているのは正しいと思いますが)、いかに日本国の存在感をアピールするかではありません。

*1: http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/commitment/p00065_a.htm 。しかし、日本の救助隊なのですから、せめて「ゼロテスター」か「テクノボイジャー」にしてほしかったところです。