黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、ダブスタを認める。

 遅れてしまいましたがとりあえず18日分。

通常国会召集 疑惑解明に国政調査権を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/347163/

 まあそんなわけで、年1回冬から夏にかけて開かれ秋まで続いたことはない*1通常国会が始まりましたが、「政治とカネ」が最初の問題になる、というか問題にしたい野党と下野なう産経新聞の手腕が問われるところです。今日の産経新聞「主張」は、「一連の疑惑は政策論争に先立ってただしておくべきものではないか」と強い姿勢をみせています。しかしその直前では、「民主党が野党時代に政策よりも政局を重視し、審議拒否を重ねたような対応はとるべきではなかろう。しかし」と自信なさげで、政権交代前後のダブスタを認めてしまっています。去年のいまごろは、「政局より補正予算の一刻も早い成立を」と言っていたことを、さすがにたいていの読者は忘れていないでしょう。もちろん民主党側も、予算は予算、疑惑は疑惑として誠実に対応することが求められます。もっとも、どこまでを「対応した」と認めるかで、また認識が食い違うのでしょうね。

外国人参政権 性急な提出に強まる疑念 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/347141/

 18日もう一本の「主張」。今度は閣僚からいくつかの意見が出ていることを指摘して「疑念」としています。亀井静香大臣のように明確に反対している閣僚もいますが、他は手続き論が中心で、法案そのものへの賛否ではありません。そしてあいかわらず「外国人参政権付与は憲法違反の疑いが強く」とか言っているわけですが、今の状況になってみるとほとんどピエロですね。なお、センター試験の出題についてはまったく触れられていません。18日のオピニオン欄が書かれた時点で産経論説室がこれに気づいていなかったことは、「産経抄」にも現れています。

産経抄】1月18日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/347162/

 いつもにも増して内容がバラバラ、かつ主張の方向性がまったくわからない、他人に読ませることを考えずに自分だけが満足しているような文章の典型で、入試問題などには絶対使えないでしょう。普通に公共の紙面に載せることすら、多少でも恥を知る人ならはばかられるような代物です。そのくせ生意気にも、16日行われたセンター試験公民分野の出題について言及しています。ところがこれが、例の現代社会の参政権に関する出題ではなく、倫理の出題からなのですね。おそらく騒ぎになっていることに気づかず、もちろん出題全文に目を通すこともなく(これを求めるのは厳しいかもしれませんが)、やってしまったのでしょうが、明日以降になっていまさら他の科目の出題を問題視するのも大間抜けで、いったいどうするのでしょうね。

*1:たぶん。立秋8月7日を過ぎたことぐらいはあるかも。なんでこんなこと言っているかは d:id:pr3:20100113:1263393727 参照。