黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、教義を示す。

憲法公布63年 改正論をなぜ封印するか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/319982/

 日本国憲法公布から63回目の祈念日にあたる11月3日の「主張」は、冒頭いきなり「北朝鮮の核・ミサイルや中国の軍事力増強が日本の安全を脅かしている」と始まって、あいもかわらずげんなりさせてくれます。「憲法=九条改正」という短絡思考というか固定思考というか、これは「日米同盟教」に続く「九条改正教」とでも言うべきですかね。だんだん、産経が信奉する新興宗教の姿がはっきりしてきたような気がします。どこか公開されないところに明確な教義の文書があるのかもしれませんね。きっと統一した原理に基づいて文を鮮明にした(ry

貨物検査法案 自衛隊の活用を再考せよ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/319565/

 前後しますが2日の「主張」です。はいはい、またまた「なんでも自衛隊」ですね。沿岸警備はひとえに海上保安庁の仕事です。不測の事態に備えるというなら、海上自衛隊自衛艦に対して海保が命令する権限を与え、緊急時にはその辺をうろついてる自衛艦を徴発して指揮下におけるような仕組みを作っておけばいいことです。社民党の政策がとか自衛隊違憲性とか持ち出さなくても、単に筋論で考えるだけでこういう結論にしかならないのですが。
 緊急時以外でも、最近はソマリア沖およびマレー沖の海賊対策に日本近海の密輸船や不審船の監視と、海保にはさまざまな期待が寄せられていますが、なにしろ経費削減の折ですので、現在の陣容でとりあえず最大限の努力をいたしてもらいたいと思います。もしどうしても手が足りない、人員も装備も増やさなければならないとなったら、どうやら(産経の言説を信じれば)能力もヒマも有り余ってる組織が隣にあるみたいなので、そっちの予算を削減して海保に充当すべきでしょう。「予算の組み替えで財源を捻出し必要な事業に回す」という現政府の方針にぴったりの事例ですね。