黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」の読書観。他。

読書週間 秋の夜長に感じ考えたい - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/319151/
ケータイ小説の文章については一概には論じられないとしても、豊かで伝統的な国語とはかけ離れた粗雑なものが目につく。

 おまえが言うな。

【土・日曜日に書く】論説委員・鳥海美朗 再び「東京五輪」の誇りを - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/091031/oth0910310256001-n1.htm

 野党時代は五輪招致に懐疑的な発言をしていた鳩山首相が応援演説をしたのは、ご都合主義なんだそうです。招致委員会や石原知事が、ではなく、鳩山首相が悪い、と。
 もうひとつ、広島・長崎共催案に関連して「核拡散を阻止するために核の傘も存在する」と鳥海委員は書いています。以前も似たような発言が「主張」にありましたが*1、あれも鳥海委員だったのでしょうか。いったいどういう認識なのか、問い質してみたいものです。
 この文章は全体に、前回1964年東京五輪のときの、国を挙げての応援ムードを懐かしみ、それを再び盛り上げて2020年招致を、とか言っているわけですが、社会主義時代の日本を懐かしむ気持ちはわかるとしても、それはもはやあり得ない期待です。また、よく読んでみると主張内容の目的と手段が混淆していることに気づきます。鳥海委員は、「五輪のために国民の気持ちをひとつに」したいのか、それとも、「国民の気持ちをひとつにするために五輪を招致」したいのか、いったいどちらなのでしょうか。