産経「主張」が（いつもながら）ダブスタ。

天皇のお言葉　外相発言は適切ではない - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/316350/

　24日付「主張」は、産経が象徴天皇制と日本国憲法をいかに大切に考えているかがわかる内容でした。日本国籍がありながら唯一、生まれながらにしてすべての参政権（政治的発言をする権利も含む）を制限されている一族の長に対する、同情心でもあるのでしょうか。というか、天皇・皇族のお言葉に対して、産経が何か言う権利はまったくないと思うのですが。秋篠宮殿下ご発言捏造事件は別格としても、即位後朝見の儀の際のお言葉も他のところではさんざん軽んじ、公式のお言葉でありませんが富田メモ・卜部日記を積極的に非難してきた産経には。
　まあ、「国会開会のお言葉」なんて（政治的発言の自由があったとしても）形式的なものになるのがふつうだという感じはするので、岡田外相が具体的になにを求めているのかについても、ピンとこないんですけどね。

普天間移設　現行計画での決断求める - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/316431/

　もうだいぶうんざりなわけですが、24日付「主張」もう1本から。今回改めて気になったのは、「地元住民が願う普天間全面返還」の部分です。たしかにそのとおりなのでしょうが、この少し前にも「地元」「住民」という単語が出てきます。これは移転先に考えられている名護市住民のことですが、こちらは賛否両論とされ、どちらが多いのかも示されていません*1。辺野古住民の願いはどうでもいいのでしょうかね。

*1:実際にどちらが多いかはわからないわけで、とりあえず市長選の結果待ちでしょうか。革新系候補が県外移設案支持を表明しているようです。（沖縄タイムス http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-10-16-M_1-002-1_002.html?PSID=13a0aa55d1ff863799ae83a476c4a0a7 ）