黙然日記(廃墟)

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産経「主張」、学力テストで騒ぐ。他。

学力テスト縮小 不安な日教組寄りの転換 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/313251/
過度の競争が起こるというのは杞憂(きゆう)で、成績が悪いと批判されるのを恐れる教師や学校の言い訳にすぎないのではないか。

 日教組の言うことにはなんでも反対な、16日付産経「主張」です。自民党を支持する経団連の言うことにはなんでも反対だった往年の朝日新聞を想起させますね。
 引用部ですが、どうやら、産経は成績順位の付け方というものをまったく理解していないようです。一般的に言って、全体の半分の生徒・学校・市町村は平均点以下になります。順位というのはそういうものです。また、学校単位・市町村単位など大きな単位で平均を取ると、偏差(点数差の幅)は限りなく小さくなっていき、ごくわずかの点差を元に順位がつけられ比較競争の対象になるという理不尽が起きます。具体的に、たとえば100点満点のテストで平均点が75点だった場合、50点の生徒と100点の生徒はそれぞれ指導法が変わってきますが、73点の学校と77点の学校で指導力にどういう差があるのか、74点の市と76点の市はどう対応を変えていくべきか。平均点が74点の市は全国平均以下だからまったくダメだと判断すべきでしょうか。でも産経のようなメディアやそれに煽られた保護者は、点数ではなく順位だけしか見ないで騒ぐのでしょう。そうした状況が健全ではない「過度の競争」と指摘されているのです。

概算要求 これでは財政が破綻する - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/313252/

 「主張」からもう1本。通常は8月末に行われる概算要求が今年はちょうど政権交代と重なり、かなり混乱しているのは事実ですが、あるていどはしかたないでしょう。省庁が一方では新政権なのだから目玉政策に予算を、と張り切り、一方では従来の基準で予算確保を要求し、「このままでは財政破綻」という危惧が浮かぶのも、ある意味予想どおりです。ここから先が新政権の腕の見せ所なわけで、まあ正直不安もありますが(笑)、ここはまだ見守るべき局面でしょう。産経焦りすぎ。あと、これを指摘するのはちょっと気の毒かもしれませんが(官邸担当記者の取材力に問題があるという指摘はできますが)、「国家戦略室と行政刷新会議は陣容が手薄で経験もない」という指摘に対して、政府は民主党内でも政策面の第一人者を投入して対応するという発表が今日ありました*1

民主・枝野氏を行政刷新スタッフに起用へ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/313549/

*1:以前から表明していますがわたしは枝野氏の信者なので、表現が多少大げさになっているかもしれません。実際の経験がないのは確かなので、枝野氏がやるからまったく安心とは、もちろん言えませんけどね。