黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

産経「主張」、やっぱりダブスタ。

 24日から25日分をまとめて。

【主張】財政健全化 消えない国債増発の懸念 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/305015/
 確かに8兆円余とされる補正予算の未執行分には不要なものも多いが、これは景気対策として組まれたものだ。一歩間違えば、二番底の懸念も出ている景気を冷やすことになりかねない。

 はい。ついこないだ*1景気は上向きだ、二番底の心配はない(だからモラトリアム政策は必要ない)てなことを言ってましたよね。
 その前の文章で、消費税引き上げを凍結しているから増税はしない、と決めつけていますが、直接税を引き上げないとは一言もいっていなかったと思います。

【主張】日米首脳会談 現実的選択さらに強めよ - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/305369/

 以下25日分。もう何度も繰り返されて飽き飽きしている、こうして書くこと自体飽き飽きなのですが、産経が言う「現実的選択」というのは、とにかく米国の意向に従え、ということのようです。日本国の国益というのは国民の生活がだいいちなのですが、いちおう国のメンツというものを多少考えてみるとして、それは大国の言いなりになる従属国と他国から見られることではないはずです。いや、別に自主武装を勧めているわけではありませんが、日米安保をうまく利用しつつ、多極化した世界を渡っていく賢い国と見られることが、日本国にとって最大の国益ではないでしょうか。もちろんこれは一種の理想論ですが、25%削減と同じく、一歩から始めなければ理想にもたどり着けないわけです。

【主張】日露首脳会談 「4島返還」を忘れたのか - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/305368/

 「北方領土返還」がいよいよ現実的なスケジュールに入ってきた、つまり、現実的な落としどころを探るような交渉団か位に入ってきたように思います。これは日本国の政権交代より、ロシア連邦側のメドベージェフ大統領就任がターニングポイントだったように感じますが、まあそれはとりあえず関係ない話です。産経「主張」が(九条教という藁人形を叩きながら)繰り返してきたように、外交というのは現実の交渉であって、一方的な幻想や信念の押しつけだけでは何一つ解決に向かいません。
 で、日米関係に関してだけは「現実的に」を繰り返す産経が、日ロ関係には徹底的な原理主義になってしまうのは、まことに不思議な話です。まあ、北方領土問題を解決する気なんかないんでしょうけどね。

[life]いいわけとたわごと。

 ここ1ヶ月は、産経ウォッチとして半世紀に一度という重要な時期でした(もちろんこの先も当分は続きますが)。メディアウォッチとしても記者クラブ問題やさまざまなことがあり、直接関係ありませんが表現規制関連でもいくつか動きがあったので、ほんとうはいろいろやるべきことが多かったのですが。特にここ数日は国連総会や各国との首脳会談なと注目すべきテーマが多かったのに、個人的にあまりじっくり観察している余力がなくて、いろいろ申し訳なかったりします。いただいたコメントになかなかお返事もできませんが、一通り目を通してはおります。改めて皆様に感謝いたします。
 基本的にこのブログはあくまで個人の日記であり(だから当初はWeblogとは名乗っていませんでした。今のようなスタイルになってからは逆に日記とはあまり名乗らなくなりましたが)、その日の出来事で興味を抱いた対象を書ける範囲で取り上げるという方針は変わっていない、というかそれ以上やりようがないということでご了承願います。なんなのかなあ。夏バテか。