産経各種キャンペーン。他。

　29日と30日分まとめてですが、ほとんど30日分です。

【対馬が危ない！！】ソウルからの直行便、近く認可 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/272277/

【対馬が危ない！！】「大半、韓国から」漂着ごみ拾い - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/272279/

　とりあえずツッコミとしては、「エクスクラメーションマークがどこまで増えるんだよ」というあたりですか。あと、「直行便近く認可」って、同じ記事を何度出せば気が済むんだというあたりとか*1。

[watch][politics][komorin]ドサ回り 地方講演会に熱心な皆さん。

中山前国交相が出馬意欲「決断の時期近い」 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/271996/

中山氏へ２万人の出馬要請元鎌倉市議ら署名「重く受け止める」 - YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20090629-OYT8T01068.htm

　全国から出馬を求める署名が集まったのだそうです。ところでここ数ヶ月の中山氏がなにをしていたかというと、山谷えり子参院議員・義家弘介参院議員と三人組で全国ドサ回りをしていました。
http://yoshiie-hiroyuki.com/i-info/inf/inf.cgi?cm=2&mode=detail&year=2009&no=238

中山成彬 - 各地で日教組究明の県民大会開かれる
http://nakayamanariaki.com/modules/katsudou/index.php?page=article&storyid=21

　日付などのデータがここにはないのですが、２ちゃんねる情報では、平均すると月1回ぐらいのペースで、全国各地の県教組等に対する抗議イベントを開いているようです。そのうちの一つが、4月18日の西宮でのイベント、開催直前に主催スタッフが脅迫容疑で逮捕されたイベントでした。
　そうやって各地で（怪しげな人々の手を借りて）開催したイベント、中山氏本人が出るイベントで集めた署名を、中山氏本人に提出して、さらにそれをニュースとして扱ってもらっている、と。なんつーか

　＼もうね、アボカド／ ＼バナナかと／
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　講演会ネタでもうひとつ。

田母神氏の「原爆の日」講演に広島市長が「待った」 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/272053/

　タモちゃんもすっかりお笑い芸人の立場になじんできたようですが、やっていいお笑いとそうでないものがあります。ところがここに、輪をかけている人がいるんですね。

秋葉忠利・広島市長が言論抑圧か――市長の反核運動の偏りを問う - ステージ風発：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/1109747/

　古森義久氏はここんとこ元気がいいですね。一時期（オバマ大統領就任からしばらくあたり？）はおとなしくしていたようですが、ここ数日は朝日新聞やNHK、在米中国系団体など、従来からの宿敵に噛みつきまくっています。いずれも古森氏が一方的に敵視しているだけというのがちょっとアレですが、なかでも敵視の理由がもろに私怨からといわれる秋葉忠利・広島市長は不倶戴天の敵認定しているようで、毎年夏になると罵詈雑言の嵐を浴びせます。今年はちょっと早かったですが、これは梅雨明けも間近ということかしらん。
　7年前のコラムを引っ張り出してきて、いつものように「秋葉氏は米国ばかり非難して中国や北朝鮮を非難していない」と言うのですが、7年前の北朝鮮は核兵器を保有していませんでした。それを承知の上で「少なくとも２００２年の秋や冬の時点で」と言い張るのですから、こりゃなんでもできますね。

[expression]産経児ポキャンペーン、産経抄へ。

【産経抄】６月３０日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/272101/

　産経の児ポ規制キャンペーンに、今日は「産経抄」も一枚噛んでいます。滝沢馬琴の小説*2から、父親を助けてもらった少女がのちに遊郭で出世し、恩人と再会した、という奇談を引いておきながら、人の絆が現代はインターネットになり、そこは悪の温床だ、というつなぎ方は、（ファンクラブ的にはともかく）あまりにもひどいでしょう。江戸時代の遊郭は、本質的には未成年者中心の人身売買を前提とした組織売春・管理売春です。そこには独自の文化も生まれ、もちろん時代の違いもあり、完全に否定することはできませんが、必要以上のロマンチシズムや現代を批判するための対置物として肯定すべきものでもないでしょう。
　児童買春・児童ポルノ処罰法の本来の目的が未成年者管理売春の禁止であることを都合よくスルーして、というより、たぶんまったく理解せずに、甚大な影響をもたらすこれ以上の規制強化ばかり産経抄子は求めているわけです。現実に行われる性的児童虐待を許さないという揺るぎない視点が根本にあれば、児童ポルノ法はどこまで扱うべきなのか、売買春にどういう姿勢を取るべきなのかは、自ずから定まってくるはずなのですが。

asahi.com（朝日新聞社）：社説 2009年6月29日（月）日韓首脳会談―対北政策でさらに結束を／児童ポルノ―放置できぬ幼い被害者
http://www.asahi.com/paper/editorial20090629.html?ref=any#Edit2

　関連して、29日の朝日新聞社説も取り上げておきます。各紙とも単純所持禁止推進で一致してしまったわけですが、朝日社説は特に二次元規制に言及して、明確な慎重論を述べています。今のところ二次元に関しては、読売・毎日が規制、産経が沈黙、朝日が慎重、東京（中日）が反対という感じでいいでしょうか。日経も沈黙していますが、これはまた別でしょうね。
　もうひとつ、産経で月曜日からおそらく3回連載で企画記事が組まれているのですが、これは完結してからあらためて取り上げます。

【漂流　児童ポルノ】（上）四半世紀以上前の映像「よく売れる」 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/271648/

*1:上の記事は6/30で、6/26に「【対馬が危ない！】韓国から対馬へ直行便　来月運航開始」 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/271084/ 、6/23に「【対馬が危ない！】ソウル直行便、近く運航許可」 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/257228/ 、5/23に「【対馬が危ない！】ソウル直行便、近く運航許可」 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/257228/ という具合です。

*2:天下国家を論じる「大説」に対し、市井の取るに足りない出来事やその感想を述べるのが「小説」の本来の意味です。ついでに、quality paper と yellow paperの訳語として、明治時代には「大新聞」「小新聞」の区別があり、ちょうど「大説」「小説」の違いに相当します。現在の日本では「クォリティペーパー」というと朝日新聞だけを指すような用法がありますが、現代語では「一般紙」と「スポーツ紙」「駅売り夕刊紙」がそれぞれ相当するでしょうか。この定義では、産経新聞も「大新聞」「quality paper」ですね。