産経「主張」、並べて掲載される。他。
【論説委員「私の1本」】皿木喜久 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090501/tnr0905010811003-n1.htm
論説委員長から降格された皿木論説委員による、これは5月1日掲載のコラムです。映画『ローマの休日』を推薦して、そこに王室と民衆の関係についての暗喩を見いだし、米国人の王室好きを得意げに指摘しています。“ケネディ王朝”のころからあった指摘だと思うけどなあ*1。
出、なんで今ごろこのコラムを持ち出すかというと、今日の別のコラムのためです。
【断層】「ローマの休日」はローマの休日か - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/264394/
呉智英氏の博識ぶりはあいかわらず驚きます。"Roman Holiday"には「他人を苦しめて得る利益・楽しみ」(プログレッシブ英和中辞典)という意味もあるのだそうです。しかしこれは、もともと蛇の足みたいなコラムにさらに蛇足を付け足しているだけですね。
【主張】財政再建目標 歳出の規律確保も不可欠 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/264212/
【主張】自民党提言 防衛力縮小で国は守れず - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/264211/
財政再建のため歳出も規律を保って削減しなくてはならない、ところで防衛費は決して削減してはいけない。そういうことだそうです。これ、同じ日に並べて掲載された産経新聞社の主張なんですよ。もともと、自民党のやってることが矛盾してるとも言えるわけですが。中国の軍事費が2桁成長しているから日本もそれだけ増やせ、というのは、規律ある歳出とは言いません。ついでに気になって確認してみたのですが、中国の消費者物価上昇率は5%〜9%という水準が続いているみたいですね(今年のことはわかりませんが)。これは元建ての軍事費にも反映されドル換算の総額が膨らむ結果になると思うのですが、産経の紙面ではこういうことにまったく触れられることがないですよね。