黙然日記(廃墟)

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産経、全面意見広告を掲載する。

 この件で産経を主語にした見出しというのも苦しいのですが(笑)。

15年戦争資料 @wiki - チャンネル桜全面広告2009.5.18
http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2050.html

 今朝、5月18日付産経新聞(東京本社版)に掲載された全面広告です。大阪本社版では明日19日に掲載される予定だそうです*1

産経新聞媒体資料インターネット版
http://www.sankei-ad-info.com/price/keiyaku_1.php

 ここの記事下契約料金を見ると全面広告の掲載料は、現在は1面12段のレイアウトですから東京本社版は565,000×12=678万円、大阪本社版は585,000×12=702万円、合わせて1380万円という巨額になります。アパグループのように(こういうことに使う)お金が有り余っているところならともかく、この広告主である日本文化チャンネル桜二千人委員会は、テレビ局運営のための寄付を募る組織です。

チャンネル桜 | 二千人委員会について
http://www.ch-sakura.jp/579.html

 ご存知のように、CS有料放送でも無料広告放送でも経営面で行き詰まったチャンネル桜を支えるために、1人年額12万円という寄付を募り、2000人集まれば月額2000万円の運営費をまかなえるという机上の計算で立ち上げられた組織であり、18日現在でちょうど1600人が参加しています。目標の8割しか達成できていないわけですね。余っているお金などないはずなのに、この全面広告にはいくら使われたのでしょうか。
 ただしこれは表向きの金額で、一般的に営業部の判断によってディスカウントはあります。産経紙面の広告の入りが悪くスペースが有り余っている可能性もあって(掲載日が東西で分かれたのもそうした事情が考えられます)、もしかしたらものすごく安く提供されているのかもしれません。しかし仮に半額だとしても、2000万円の1/3という巨額をテレビ局の運営とは直接関係ないことに使っていることになります。紙面を見ても、あくまでNHK批判の主張を伝える意見広告で、チャンネル桜の視聴を促したり二千人委員会への参加を呼びかける営業活動としての広告ではありません。営業活動なら必要経費ということもできるでしょうが、そうでなければ、これはまたずいぶんと善意の参加者を舐めた話ですね。ただし、産経新聞が無料で全面広告を掲載したのでないかぎり

*1:チャンネル桜公式メールマガジン5月16日付「編集担当者より」から http://www.ch-sakura.jp/mailmagazine.html