黙然日記(廃墟)

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産経EXコラム、絶好調。

【麻生政権考】したたか首相の「解散」皮算用 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/242390

 産経新聞政治部記者を中心とした輪番制のこのコラム*1は、タイトルに筆者の名前がないので、毎回「誰が書いているんだろう」というのを推理しながら読み進めるのが楽しみなのですが、今回は中盤で「筆者は麻生首相政権運営について、支持率が急落していったときも、「政局は麻生ペース」と判断し、あちこちで書いたりしてきた」という記述があって、いささか興ざめでした。こんなことを書いていた筆者は一人しかいません。
 今回も、民主党西松事件による小沢代表辞任が目下最大の関心事で身動きが取れないとか、政治ジャーナリスト上がりとしては考えられないような観察の甘さを露呈しています。もうみんな忘れてるっての(しこりは残っていて、いずれ火種になるかもしれませんが、すぐにどうのこうのの話ではなくなっています)。西松事件のために2009年度予算通過に抵抗できなかったと指摘する、その舌の根も乾かぬうちに、抵抗していれば国民の信任を失っていたと書いているのは、どういう意図なのでしょうか。いや、意図がわかりすぎるので、なんでこんなことを堂々と書けるのかが不思議なんですが。昨年9月の金融危機以来、民主党は基本的に予算成立(経済対策)に積極的で、08年度第二次補正予算がなかなか通らなかったのは麻生政権側の怠慢があったらです。
 肩書が「客員編集委員」から「拓殖大大学院教授」になっても、花岡信昭氏の調子の良さはいっこうに変わらないようです。

*1:掲載は火曜日のSANKEI EXPRESS