産経記者の政治認識、他。
【軍事情勢】「文民統制崩壊」逆パターンの悪夢 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/204437
14日付、野口裕之記者の【軍事情勢】です。当然のように、前航空幕僚長*1「論文」はなにも悪くなのだ、過剰に問題視する野党とマスコミが悪いのだ、という内容の繰り返しです。その例として野口記者は、米国の太平洋軍司令官が最近、「政治的発言」をしたこと、それに対してなんの非難もなかったことを挙げています。しかし、在沖縄海兵隊の撤退問題について最高司令官が「スケジュールどおりに行かないかもしれない」という見通しを述べるのは、はたして「政治的発言」なのでしょうかね。これが禁止されたら、それこそ軍人はなんの公式発言もできなくなってしまうような話です。また、韓国軍の制服組トップが議会で先制攻撃の可能性について答弁し、韓国マスコミは当然視している、という例も挙げていますが、これもなんの関係があるのかわかりません。国家の基本的あり方として、日本国は戦争への反省と平和主義を選択しており、その根本に現役の軍人が異議を唱えたことが問題視されているわけで、最前線国家の戦略方針やまして既定方針になっているもののスケジュール見通しなどの発言とは、まさしく比較にならないでしょうに。それこそ、韓国軍が文民(行政府)の意向を無視して「出撃できません」と言い出したぐらいの問題だということが、認識できていないのでしょうか。どうも、野口記者は日本にまだ憲法9条があることを忘れているように見えます。
ところで、この記事の末尾部分で指摘されている「文民統制崩壊への懸念」は、12日付の産経抄にも野口記者の指摘として取り上げられていましたが、どういうことになっているのでしょうか。他の記事があったのかな。検索した範囲では、また少なくともこの【軍事情勢】の連載では、この14日の記事ではじめて触れられているはずなのですが。
「ヤマト」著作権和解 業者が東北新社に2億5千万円 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/204831
なんつーかね。著作権がらみの紛争が終わったかと思えばまた何度も蒸し返されるわけで、この話題についてはトラウマというかごめんなさいというか朝早くから劇場に並んだ僕たちファンの存在が悪かったんですというか*2、なんだかたいへん申し訳ない気分になってしまいます。
それはそれとして、産経記事の書き方が気になりました。「パチンコ機を製造・販売するメーカーなど」というだけで、実名が出ていません。
東北新社,「宇宙戦艦ヤマト」の著作権侵害訴訟で三共など5社と和解 - ITPro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081215/321514/
東北新社、SANKYOなどと和解=「ヤマト」著作権めぐる訴訟で - 時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008121500822
見出しは時事通信がわかりやすいですね。日経ITProの方には5社の名前がひととおり出てきます。パチンコ機の機種名が「CRフィーバー大ヤマト」ってことは松本零士氏の方だと思うのですが、どの記事にも松本氏の名前は出てきません。いずれにしろ、SANKYOといえばパチンコメーカー最大手クラスで、深夜とはいえテレビCMもばんばん出しています。確認もせずに99%の自信を持って言いますが、夕刊フジあたりもだいぶお世話になっているのでしょうね。