産経、あいかわらず。

【産経抄】１１月２９日 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/200036/

　いや凄い。核武装論を、そのまま主張するのではないにしても、ここまで肯定する論説が一面コラムに載るのは、日本の新聞の歴史上でも希有のことではないでしょうか。しかも根拠が、前日掲載された田母神俊雄氏のインタビューなのです。
　この結論にいたる前にも、ムンバイのテロリストが「正義の戦い」と信じていることを嘆いているあたりから、もう。じゃあ、自分がやりたがっている戦争はいったいなんなのでしょう。核保有は戦争で使うことを前提としたものですよね。ここでは、かつて石井英夫翁時代の産経抄が「イラク戦争の大義や正義」について右往左往したことは追求しないにしても。
　そこから北朝鮮に話を持っていくのは産経抄のおきまりのコースで、ヒル米国務次官補を非難するのも“産経ネタ”ですが、そこから田母神インタビュー、核武装論へと続くわけです。もちろん、北の核武装を非難するのが目的なのでしょうが、日本の核武装を肯定したら、北朝鮮の核武装も肯定することになってしまいます。これだけ短い文章の中で少なくとも二回の自己矛盾を起こせるのは、ちょっと余人にはまねのできない芸ですね。

最近の中国と、おごる平家は…　野口東秀 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/other/200293/

　30日付「日曜日に書く」は、中国総局の野口東秀記者でした。えーと、相対的にまともな方の野口記者ですね。絶対的に見れば、産経記者のレベルですが。その野口記者が中国高官と対話して、日本の現状をいちいち的確に指摘され、それにいちいち腹を立てたけど反論はせず、こういう見出しを付けてコラムに書いたというわけです。

レヴィ＝ストロース１００歳　賞創設 - イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/200190

　いやこれは単純にびっくりしたので。レイ・ブラッドベリやノーム・チョムスキーがまだお盛んなのに驚いたような感覚です。