産経「正論」の間違いやその他。
まだ調子が出てないかも。
【風を読む】論説委員長 皿木喜久 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080818/stt0808180816000-n1.htm
人気のなくなったリーダーがどうするかといえば、国民に受けやすい、ばらまき的な政策をとるか、外国に対しやたら強い姿勢に出て国民の目をそらすかである。いずれも国の将来をみすえた政治とはほど遠いものだ。
「外国」とはアメソカのことですね。少なくとも北朝鮮のことだと思っていたら、産経新聞の論説委員長がこんなことを恥ずかしげもななく書けるわけがありませんから。
【主張】最低賃金 生活保護上回るのは当然 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/170727/
たいへんまともなことを主張しているのですが、もっと早く言えよ。まともといっても「産経にしてはまとも」ていどで、中央最低賃金審議会の示した目安が本来の目標にぜんぜん追いついていないことなどには触れていません。
【正論】三木光範 “地頭力”と創造的思考の関係 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/170742/
フリガナがついていないので、しばらく「じとうりょく」と読んでしまい、泣く子と並んで勝てない権力のことかなあ、などと考えてしまいました。どうやら「じあたまりょく」と読むらしいのですが、なんか気持ち悪い言葉ですね。「地頭がいい」という言い方は(かなりマイナーだとは思いますが)会話表現としてはあるものの、文字でなんの断りもなく書いて通じると思っているあたり、実に「じあたまがわるい」文章になっています。これは、半分は振り仮名をつけなかった産経新聞(少なくとも電子版)の責任、もう半分は、他人に理解させるための文章を考えなかった三木氏の責任でしょうね。
地頭力とは間違いを恐れないものだそうですが、「厳密に正しいことに発見や創造はない」とまで言ってしまうのは、科学に対する侮辱です。ブレインストーミングが当たり前になっているという認識自体当たり前で、何十年前からある技法だと思っているんでしょうか。それをこの曖昧な概念である地頭力の成果みたいに言っているのは典型的な誤誘導でしょう。あ、三木氏的には間違いを恐れなくていいんでしたね。便利な論理だ。