産経の「殺!」キャンペーン展開。
【記者ブログ】反日感情の固まりなんだって思えよ!! 清水満 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/080814/oth0808140006000-n1.htm
反日感情の固まりなんだって思えよ!! - 清水 満の エン・スポのツボ:イザ!
http://shimizum.iza.ne.jp/blog/entry/679449/#cmt
1988年のソウル五輪の時もそうだった。韓国は自国を応援する。そして自国が敗退すると、日本と対戦する国を徹底的に応援して、?反日感情?をむき出しにしていた。ソレはどの会場でもそうであった。
「イギョラ!!」(やっちまえ!!)
この大コールがあった。
8月13日付*1で少し前の記事ですが、これも産経抄スレで話題に出ていた、清水満・産経新聞編集委員の記者blogを記事化したものです。
すでにいろいろ指摘されていますが、これは直訳すれば「勝て!」という意味で、もちろん万国共通の、相手を罵倒するのではなく味方を励ます声援だそうです。先日実際に韓国のプロ野球を観戦してきたid:Elekt_raさんのご教示によれば*2、韓国国内でも普通に使われる声援とのことです。
清水氏は、野球畑中心に記者歴30年余だそうですが、コメント欄で堂々と「審判も買収できないように」すればいい、つまり現在は中国や韓国が審判を買収して日本に不利な判定をさせているのだ、と述べているのは、困ったものですね。オリンピック精神をここまで侮辱するスポーツ記者は見たことがありません。
先日の「殺!」記事を取り上げたときに「キャンペーン」と題したのは、少なくとも五輪期間中、産経がこの手の、中国(あるいは韓国等も含めて)の応援内容を捏造するヘイト記事を連発するのではないか、と予想したからです。こんな予想は、できれば当たってほしくなかったのですが。
涙目キャンペーンの背景を推測する。
「キャンペーン」で思い出したので、どうやら終了したらしい*3産経の涙目キャンペーン、すなわち米国が拉致問題を無視して北朝鮮のテロ支援国家指定解除を決定したことに関する泣き言の連発が、どうして終了したのかについて、私見を述べておきます。
今思えば、このキャンペーンは最初から45日間と決められていたのではないか、その後も記者blogで個人的に書くのはしかたないが、「主張」などでは米国マンセーの姿勢に戻れ、ということになっていたのではないかと気づきました。最終的に米国の姿勢に追従することは会社の方針として決まっていて、ただ、拉致強硬派の立場がまったくなくなるのもあんまりだから、解除決定から実際の解除に到るまで、または(現実にそうなったように)解除延期となってもとにかくその期限である8月11日までは、好きなだけ涙目記事を書いてよい、ということだったのではないでしょうか。
この推測は、別に当たっていてもいなくてもかまいません。ただ、こう考えると、社説の急変が自分なりに理解できるな、というだけの話です。
*1:「殺!」記事と同日でタイムスタンプが後になっているだけなので、展開としては同時と見ていいのかもしれません。
*2: http://d.hatena.ne.jp/pr3/20080813/1218634355#c1218880685