黙然日記(廃墟)

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産経の8月15日。

【正論】「8月15日」 櫻田淳
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/169995/

 「保守」(保ち守る)本来の立場は実績に基づいたものであるとし、“自称保守"すなわち反動を批判ししています。自称保守の「「あるべき日本」を頭の中だけで思い描き、それに向けて社会を導くというスタンス」という表現は、はてな界隈で通じる表現にすれば「ニッポソ」ということになるでしょうか。
 ただ、「正論」欄のシリーズ「8月15日」としては、やや論旨が不明なところが気になります。シリーズ「戦後」ということだったらよくわかるのですが。

産経抄】8月15日
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/169994/

 こちらでは、旧日本軍の部隊が中国で農家の女性(民間人)を斬殺したことを認めてしまいました。
 なんかちょっと、紙面が妙な雰囲気ですね。「正論」「産経抄」がこの調子では、「主張」はどうなっているのでしょうか。

【主張】8月15日 日米の絆を確かめたい
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/169981/

 いや、やはり産経でした。安心しました(笑)。
 米国が親中姿勢を明らかにしてもそれに逆らって日米同盟を維持せよとか、まだお布施が足りないからだとか、日英同盟を是とし日米同盟の肯定へつなげる一方で日独伊三国同盟の存在を無視するとか。先の戦争と戦後日本の歩みを考える日らしく、産経「主張」の集大成になっています。
 日米同盟を重視する姿勢は、櫻田氏曰くの「経験に基づいた保守」ではあるわけですが、産経の姿勢はすでにそれを通り越し、同盟を絶対化や神聖化する域に達しています。「日米同盟」が「日本国とアメリカ合州国の同盟」ではなく、「ニッポソアメソカの同盟」*1になってしまっているんですね。

*1:id:osahuneさんにならって勝手に言葉を作ってみました。アメソカ→「産経新聞など“自称保守"の脳内だけに存在する、中国や北朝鮮に厳しくニッポソを全面的に受け容れてくれる仮想の米国」というつもりです。