黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

古森義久氏、日本の対中戦略を提言する。

中国との取り組み方――アメリカの例にみる - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/555257

 そんなこんなでもう長野で大騒ぎしたばかりなので*1、いまごろロンドンの写真を掲げられても……。
 ツカミのあとは、中国はどうしようもないひどい国だ、日本は総力を挙げて対応しなければならない、そのためには米国様のなさることをサルのように見習え、という話です。
 二大超大国(の予感)の一方として、あるいは「世界の警察官」として中国に当たろうとする米国と、地理的にも歴史的にも絡み合った関係で中国に対する日本では、おのずから立場が違います。「世界戦略の中に存在する中国」より、まず一対一の関係で向き合わねばならないわけです。あるいは経済面でも、米国から見れば輸入相手が日本から中国に替わっただけですが、日本は国内市場や北米市場で中国と同じ立場で競争しなければならないわけです。そういう日本にとって、米国の対中戦略がそのまま参考になるとは思えません。
 まあ、日本政府ももうちょっと真面目に対中戦略を研究した方がいい、とは思いますが。歴史カードを完全に無効化する方策も含めて。

*1:タイムスタンプを見ると4月26日12時44分、まさに長野聖火リレーが終わった直後になっていますが、これは意図的なんだろうか。