黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、前置きをする。

「ヒラリー候補はすでに負けた」――有力政治評論家が断言 - ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/495491

 ワシントン・ポスト2月25日付けに掲載されたロバート・ノバック氏のコラム*1を紹介する内容なのですが、前置きが長いっす。まあ、前置きを削ってしまうとほとんどコラムの翻訳文だけになってしまって、引用を超えた盗用になってしまう危険もありますが。
 「日本でもヒラリー女史の勝利を断言する向きも少なくありませんでした」と古森氏は指摘して、我こそが正しい情報を伝える者なり、という顔をしていますが、現時点で「まだわからない」と言っている日本の報道はあるんでしょうかね? 素人のわたしでも、こりゃ9割方決まったなあ、と思うのに。逆に、スーパーチューズデイ直後までは米国でも「まだわからない」という意見が多かったように思います。
 ともあれノバック氏のコラムは、クリントン候補がすでに負けていることはすでに前提になっていて、共和党マケイン候補と対決するために有効なのはクリントン氏が早めに辞退することだ、と主張するものです。「すでに負けた」がテーマではありません。さて、この提言は有効なのでしょうか。プロによる戦略的な視点で「こうした方がいい」ということが明らかでも、それでも投票で決めよう、というのが、たぶん米国の民主主義なのでしょう。

産経抄】2月27日 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/125794/

 最近の古森blogは不思議に「産経抄」と連動することが多いようです。今日も「ヒラリー負けた、うれしいな♪」で一致していて、産経抄はさらに日米の選挙システムや政治家の資質についての話でした。あえて訳知り顔で嘆いてみせますが、党内政局とか選挙の看板とかで総裁が決まり総理に指名される日本のシステムと、上記のような米国式民主主義のどちらがいいのかは、たしかによく考える必要がありそうです。*2

*1: http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/02/24/AR2008022401666.html 、登録しないと読めないかも。

*2:日本に首相公選制や大統領制がふさわしいかは、また別として。産経抄は暗に、強烈なリーダーシップを求めているようですが。