黙然日記(廃墟)

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産経とモンスターペアレント。

溶けゆく日本人】“自子中心”の保護者 不安が生み続ける連鎖 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/living/household/120498

 またこのくだらない企画を始めたんですね。「溶けゆく日本人」という表現はちょっとだけ話題になって、bogusnewsなどにもネタにされ 取り上げられていましたから、柳の下のドジョウは何匹でも狙うフジサンケイグループらしいと言えば言えますが、もちろん予想どおり以前の焼き直しみたいな内容です。
 この回では、いわゆるモンスターペアレントを取り上げているのですが(まったくもって焼き直しですな)、文中ではこの表現を使っていません。コメントを寄せている小野田正利・大阪大学大学院人間科学研究科教授の意思を尊重したようです。「いちゃもんをつける親をモンスターペアレントと呼ぶ人もいるが、小野田教授はこの言葉は使わない。人格を否定した言葉だからだ」とのことですが、この言葉を流行らせたのはこの連載じゃなかったですか? 流行ると同時に「人格を無視した言葉だ」という批判もあり、それに対して「モンスターペアレントの人格なんか無視していい」といった暴論も返ってきたわけですが、どうやら産経としては反省の意志を示しているようですね。おそらく今後、産経新聞の紙面に「モンスターペアレント」という言葉が出てくることはないはずです。そうでなければ自己矛盾もいいところですから。
 「こうした学校に対する『いちゃもん』の根幹には、自分の子供のことしか考えず、ほかのことはどうでもいいという発想がある」という“自子中心主義"への批判が、自らの紙面にも当てはまっていないか、という点についても、産経にはよく反省してもらいたいものです。安倍ちゃんを論評する朝日新聞に対して、事実を確認せず食ってかかったりしていないだろうか、とかね。