黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

教育再生会議、終わる。

社会総がかりで教育再生を(最終報告)
教育再生の実効性の担保のために〜
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/houkoku/honbun0131.pdf

 1年4ヶ月にわたって井戸端会議を続けた教育再生会議が、最終報告(上記PDFファイル)を提出してやっと終了しました。
 朝日の反応。

asahi.com朝日新聞社教育再生会議安倍氏と共に去りぬ (2/1)
http://www.asahi.com/paper/editorial20080201.html?ref=any#syasetu2

 毎日の反応。

教育再生会議安倍カラー消え終了 追加提言なく最終報告 - 毎日jp(1/31)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080201k0000m010097000c.html

 産経の反応。

提言内容は尻すぼみ…教育再生会議が最終報告 - イザ!(1/31)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/119632/

 いずれもほぼ同じ主旨の見出しになっていますね。表現は違いますが山谷えり子首相補佐官を筆頭に、安倍路線を猛烈にプッシュしてきた産経としては、悔しいかぎりの結果でしょう。なるようになった、としか言えませんが。朝日社説のこの一節が、教育井戸端会議の本質を指摘していると思います。

時の政権がやりたいことを後付けするのでは意味がない。そのうえで、印象論や思いつきだけで議論をしないことだ。


 しかし、これでへこたれる産経ではありません。「正論」欄にさっそく有識者委員の中嶋氏を起用して、教育再生会議の正しさを訴えています。

【正論】中嶋嶺雄 社会総がかりで「徳育」を - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/119699/

 当事者による解説としてはこんなものでしょう。教育バウチャー制度の導入失敗などに触れていないのはまあいいとしても、「徳育」の提唱が中教審はじめ世間の大半から相手にされていなかったことについては、「世間が悪い」で済ませてしまうのでしょうか。この期に及べば、失敗を認識してその原因を探る姿勢が必要ではないかと思うのですが。マスコミを逆恨みしているようですが、昨年10月23日の記者会見に関する報道で「徳育」を取り上げなかったマスコミには、産経も含まれていたんですけどね。

教育再生会議が再スタート 首相、具体的な指示なく - イザ!(2007/10/24)
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/93577/