黙然日記(廃墟)

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産経記者、相寄る。

【書評】『サダム・フセインは偉かった』高山正之著 - イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/breview/118878

 正しい書名は『変見自在 サダム・フセインは偉かった』で、「週刊新潮」の連載をまとめたもののようです。評者は湯浅博・産経新聞東京特派員。なんなんだろうこの肩書きは。「変見自在」は週刊新潮に連載されているいわゆる辛口コラムのたぐいで、この書評によれば、主な攻撃目標は米国・中国・朝日新聞・官僚だそうです。この列挙もすごいなというか。
 高山氏といえば元産経新聞記者で、この連載コラムの中で「ノリミツ・オーニシNYタイムズ記者は(コリア系)帰化人」という説を最初に唱えた言い出しっぺですが、根拠はまったく示されていませんでした。2006年7月13日号に掲載の「似非日本人」と題する回らしいのですが、新潮社のサイトで目次を見る限り*1、この回は収録されていないようですね(改題されているかもしれませんが)。該当のコラムは高山氏の文章で現在もっとも有名なものだと思うのですが、なぜ収録されなかったのでしょう。実物で確認してみた方がいいのかもしれませんが、金を払って読む気にはとてもなれません。図書館では貸し出し中だったし近所の書店にもなかったので、そのうち気が向いたら。
 評者の湯浅特派員の方も、「辞任した安倍首相は臆病者」という英紙の記事を「給油活動の停止は臆病者」とする見事な捏造をやらかした記者ですが*2、高山氏となにか相通じるものがあってこの書評を受け持つことになったんでしょうかね。余談ですが、湯浅特派員のblog *3を見たら、プロフィールに「恥をかくのが嫌い」といったことが書いてありました。捏造記事以後更新がないようですが、なるほどなあ。小ネタなので記事へのTrackbackは省略しようと思っていたのですが、やっぱり送ることにしよう。