産経、『らき☆すた』を侮辱する。
遊び半分でウイルス作成の院生、らき☆すたオタク
〔URL削除〕
これはiza!に配信されているのですが、どの媒体に掲載されたものか表示がありません。書き方がいやらしいので、どうせZAKZAKあたりだろうと思いあちこち見て回ったのですが、結局産経新聞本紙の記事だったようです。媒体への先入観なしに読むと、とても一般紙に掲載されたようには読めないのですが……。
「待ち受け画面はいつも人気アニメの『らき☆すた』を使っていた」って、見出しの根拠はそれだけですか? そんなもんおたくでもなんでもねえよ。たとえばガンオタなら、今の携帯の解約料払ってもシャア専用モデルにするわけで、もうちょっと他の根拠も出してもらわないと、見出しに衝撃を受けた読者は納得しないと思います。たとえばクリアファイルに切り抜きを入れていつも持ち歩いていたとか。(これは大学院生じゃなくて高校生か。……すみませんわたしですorz)。ここで『らき☆すた』を見出しに使うことに、いったいなんの意味があるんでしょうか*1。何度も指摘していることですが、フジサンケイグループは、あるいはマスコミ全般は、一方でおたくを持ち上げるふりをしながら、こういうところで(意味もなく)偏見を流布しているようにしか思えません。
全体にこの手の、関係者による曖昧なコメントを元に極端な決めつけをしまくった記事なので、そのへんの下品さが一般紙の記事とは思えないわけですね。
同じ研究室の大学院生の男性(23)によると〜一日中、1人でパソコンに向かっていることが多く、周りと積極的にかかわることは少なかったという。
上の記事にはこういう記述もあるのですが、下の記事との整合性はいったいどうなっているんでしょうねえ。
〔見出し・URL削除。「容疑者はPC初心者」という主旨の見出しでした〕
さて、クイズです。問題の記事中に、「自身が作成したテレビアニメを使った違法なウイルス入りの画像を見せていたという」という文章があります。ここで「作成した」「違法な」は、それぞれどこにかかるでしょう。知識がないと読解できない文章は、読者が誤解することを狙っているんでしょうかね。*2
追記(2014/05/22)。
都合により、エントリのテーマには関わらないと思われる記事の一部を削除いたしました。問題があればご指摘ください。