ナベツネ、言い張る。

「閣僚配分」「副総理でも合意」　渡辺氏が大連立の内幕紹介-イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/111241/

　まだ言い張っています。産経の記事も読みづらいというか、渡辺恒雄氏の発言と小沢一郎氏の発言だけの内容なんだから、もうちょっと構成を考えてほしいものですが、メディア界のドンには逆らえないんでしょうかね。渡辺発言だけまとめてそのあとに小沢発言をつけると、渡辺発言を否定する印象が強くなりますから。
　まあ産経はさておき、このナベツネ発言はひどいなあ。見て来たように党首会談のやりとりを語り、その1、2時間後に民主党内で反対された、という発言内容が事実なら、どう考えてもナベツネが党首会談の場にいた、または会談前半終了後（会談そのものはまだ終わっていない段階）に真っ先に福田首相から詳細な報告を受けた、ということですよね。それを恥ずかしげもなく公言するってのは、もうジャーナリストであることを放棄しているとしか思えないし、もちろん内容が事実と異なるのだったらやはりジャーナリスト失格です。新聞記者上がりのグループ会長として政治力を発揮したというならまだいいのですが、まだ彼には《読売新聞主筆》の肩書きがあるわけですから。

続報。(12/22)

　読売新聞自らがナベツネ発言の詳細を記事にしました。会長の発言を日テレが番組にして読売がニュースとして報じるのですから、どれだけ自己完結してるんだと。この記事を時制に注意してよく読むと、番組放送前に書かれたものを放送直後に掲載したのがよくわかって、なかなか興味深いところです。

大連立構想、小沢氏の危機感から…渡辺・読売新聞主筆語る : 政治 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071222iaw2.htm
福田さんは何度も小沢さんに、「民主党は大丈夫か」と聞いている。小沢さんは「大丈夫だ」と断言した。福田さんは僕にも聞いてきた。僕が小沢さんに聞いてみると、「大丈夫だ」と言うから、本当に大丈夫かなと思っていたら、１時間か２時間たったらパーだ。

　どう見てもその場にいた、少なくともリアルタイムで双方と連絡を取っていたという発言ですね。