古森義久氏の粗雑な小沢観。
小沢一郎氏の粗雑なアメリカ観――朝日新聞会見が伝えた二重のミス認識-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/398519/
またか。とりあえず古森さん、よそ様の記事を引用するときは、面倒でもソースをリンクしてくださいねー。ついでなので、関連部分を引用しておきます。
asahi.com:「政治判断、今でも正しいと」 小沢代表インタビュー
http://www.asahi.com/politics/update/1116/TKY200711150399.html
――日米関係を心配する向きがある。
何の心配もない。ブッシュ大統領なんて米国民に支持されていないんだから、何で気兼ねするんだ。いま米国内でもブッシュ大統領の政策は批判の的だ。
小沢氏が朝日の単独インタビューに応じたことを、古森氏は「朝日新聞はいまの小沢氏にとって、一番のお好みメディア、ということでしょうか」とちくりと皮肉っています。ところで小沢氏は、今週18日のフジテレビ「報道2001」に出演していたはずなのですが(笑)。古森氏もちょくちょく出演している「報道2001」も、きっと小沢氏のお好みメディアなのでしょう。
古森氏はこの小沢発言に関して、2点に分けて批判しています。まず後半部分に関して、ブッシュ政権のアフガニスタン政策は超党派の支持を受けているということを強調しています。実はここで、勢い余って、イラク政策には批判が多いことを認めてしまっています。あの、古森“恥辱の殿堂”義久氏が(笑)。*1
ところで、古森氏はこの「批判されているブッシュ大統領の政策」を、アフガニスタン政策のことだと限定した上で批判していますが、そうなんですか? 上に引用した発言を通して読むと、その他の政策も含めてブッシュ政権が支持されていない(と小沢氏は認識している)、という印象を受けるのですが。
古森氏の批判の第2点は、そもそも一国の元首を国内支持率をもとに軽んじるのは無礼極まりない、というものです。これは一理ありそうですが、そのあとがいけません。「アメリカの大統領は最も透明な民主的手続きで選ばれています」って、2004年はまだしも、ブッシュ氏が最初に選ばれた2000年大統領選挙のあの馬鹿げた騒動を、まさか忘れたわけではないと思うのですが。他に、これが中国や韓国の政権に対してだったら民主党と朝日新聞は大問題にするだろう、とも言っていますが(そもそも中国の共産党政権と比較になる問題なのか?)、語るに落ちるとはこのことで、ブッシュ政権を批判したら産経と古森氏が大問題にしたがるというだけの話だったわけですね。