黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

古森義久氏、人権問題を熱心に伝える。

日本を訪れたウイグル人女性リーダーが告発する中国の弾圧――女性40万人の強制移住:イザ!-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/379241

人権抑圧でベトナムへの援助停止勧告 米下院小委-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/98964

 上のblogエントリは先日の続きで*1、もちろんスタンスは変わっていません。中国政府によるウイグルの人権抑圧を訴えるラビア・カーディル氏の来日を取り上げています。アムネスティ主催の講演であることにコメント欄の信者たちが(前エントリでは古森氏本人も)テンション上げているあたりが見ものなぐらいです。まあ、関連するのでいちおう。
 下の記事は6日の下院外交委員会人権小委員会を取り上げています。ベトナムの人権抑圧は一党独裁政権による国内問題であるという点ではウイグル問題と似ているのですが(少数民族問題が絡んでいないという違いはあります)、こちらでは古森さんのテンションは低いようで、いわゆる「論評抜きで事実だけを伝えた」という印象になっています。かつて南ベトナムに長く駐在しベトナムの土地と人々を愛している古森氏が、現在のベトナム社会主義民共和国(旧北ベトナム)に対して投げる視線も複雑なものがあるのかもしれません。(もちろん米国にとっても、特に現在議会で主流だろうベビーブーマーにとって、ベトナムという国は複雑な存在であるはずですが)。あえて言えば、中国は「(人権)弾圧」、ベトナムは「人権抑圧」と表現しているあたりが古森氏らしいという程度でしょうか。
 米下院の人権擁護活動を伝えることは、日本人にとっては7月の従軍慰安婦問題決議を思い起こさせ、比較させる結果になるだろうと思うのですが、その結果をおそれない古森氏はやはりジャーナリストとしての責任を感じているのかな、と、無理に擁護してみます。無理すぎますね。