黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

古森義久氏とMMR。

 ついでなので、今日の古森blogに対するツッコミも済ませておきますね。

慰安婦決議案はやはり中国系団体の主導だった-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/254978

 あいかわらず世界抗日戦争史実維護連合会抗日連合会と略すミスリードを続けながら、「やっぱり俺は間違ってなかった」と訴えています。会見の英文記録を読んでみないと本当はわからないのでしょうが、この古森記事からだけでも、強引な主張であることは推測できますね。
 冒頭で「同団体が長年にわたり慰安婦問題に関する日本非難の同議員の活動の最大推進力となってきたことを明言した」と記述し、その例証として、ホンダ議員が会見で真っ先に連合会の名前を挙げたことを述べています。しかしこの言及は、1999年のカリフォルニア州議会での決議に関するもので、連合会の展示会でこの問題を知って州議会に持ち込んだ、これが従軍慰安婦問題に関わるきっかけだった、という事実関係を説明するためのものですよね。もちろんその際には、謝辞のひとつも述べるでしょう。で、そのあと「現在に至るまで連合会の支援を受けた」とでも明言したのかと思ったら、古森記事にはそんなことは全然書いてありません。他のソースを持ち出して、決議案への影響を暗示しているだけです。むしろ、ホンダ議員が今回の決議案について連合会との関わりを述べたのはこれが初めてであることや、会見では中国政府との関係を否定したことが述べられています。なのに古森氏は、「真の推進役が中国系の抗日連合会であることを期せずして明示した」と決めつけているわけです。
 つまりこの記事は、ホンダ議員が8年前のことで謝辞を述べたという事実だけを根拠にして、全てを操っていたのは中国系団体だったんだよ! という結論を導いているわけです。な、なんだってー! 別の意味で驚いてしまいます。