産経、つくる会教科書の採用を無視する。
まず、昨日のニュースから。見落としていて、Stiffmuscleさんのエントリ*1で気付きました。
「出版社支援へ教科書改善の会 有識者114人」-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/education/70617
昨年12月に改正された教育基本法にそった教科書づくりを行おうと、保守系の大学教授やジャーナリストら114人が賛同して24日、「改正教育基本法に基づく教科書改善を進める有識者の会」(教科書改善の会)が発足した。
内容的にはこのblogで報告済みのもので*2、24日に正式発表されたということなのでしょうか。しかしこの記事には、新たに教科書を出版する扶桑社子会社の名前が出ていませんね。
教科書問題:「教科書改善の会」が発足、「育鵬社」の発行支援へ−話題:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/07/20070725ddm012040090000c.html
またえらく大仰な名前を付けたものですが、扶桑社の名前の由来も(現在のイメージとはかなり違って)漢籍に由来する日本の別称ですから、事大主義に変わりはないのか。
なお、産経の報道によれば、教科書改善の会はつくる会のようには前面に立たず、編集に口を出すアドバイスをするだけのようです。実質的には同じでしょうけどね。
実は、今朝流れたこちらのニュースを産経がどう報じるか、という反応を待っていたのですが、今のところ無視のようです。
教科書問題:「つくる会」教科書、都立5校の使用採択−話題:MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/wadai/archive/news/2007/07/20070726dde041040043000c.html
以前なら大手町から西新宿まで提灯行列でも出そうかという勢いで喜んで報じたでしょうが、「つくる会の扶桑社教科書」が今採用されても、産経新聞としては複雑なところでしょうからねえ。まあ、ノーコメントと見ていいのかな。