黙然日記(廃墟)

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産経新聞の「やばいぞ自虐」。

 いろいろな面で(タイトルの言葉遣いを筆頭に)やばいぞと思わされる産経の連載特集「やばいぞ日本」ですが、企画の意図そのものは評価しています。わたしも一人の愛国者なので(故・宮本顕治氏も同じように愛国者でしたね)、日本の現状と問題点を冷静に見つめて解決策を探る試みには大いに賛同したいところです。具体的な方向性が間違ってちゃどうしようもない、ってのは別にして。
 さて、この特集の取材班キャップ兼産経新聞論説副委員長の中静敬一郎氏のblogです。

祖国の現実をまず見極めたいのです:イザ!
http://nakashizuk.iza.ne.jp/blog/entry/240529/

 「この特集は自虐的だ」という批判が集中しているのがよほど気になっているらしく、連載開始以来のエントリでは続けて「これは自虐じゃなくて必要なことなんだ」と必死に訴えています。これを自虐と受け止めるバカウヨ歴史認識(に対する認識)もたかがしれるというものですが、こいつらの相手をしなきゃいけない中静氏も気の毒だなあ、とも思うし、「自虐」と言われることにそこまで神経質にならなくても、とも思います。産経内部では、「自虐」というレッテルは(戦時中の)「非国民」にでも匹敵するような屈辱的単語なのでしょうか。
 我と我が身を振り返ることこそ真に国を憂うことなのですが、そういえばここで甘やかしてしまうのが、産経的には(少なくとも某有名記者的には)憂国ということなのでしたかね。こう考えると、あのblogのタイトルもなかなか深いですね。