黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

言い訳はやばいぞ産経。

やばいぞ日本】序章 没落が始まった(5)「研究者の炎が消える」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/63077
やばいぞ日本】序章 没落が始まった(6)米中のはざまに埋没
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/63192

 特集記事「やばいぞ日本」は、iza!でもやっとふつうに配信されるようになったみたいです。(6)の末尾に、取材班キャップ・論説副委員長の中静敬一郎記者から、タイトルに関する説明があります。要約すると「新聞記事の見出しとして品がないと批判されているが、インパクトがあって最適だと思った。これから日本の処方箋も書くので勘弁してくれ」だそうで、ぜんぜん回答になっていませんね。どう見ても開き直りです本当にあり(ry


 (5)(6)と、内容としてはまともな感じです。どちらも、中国が実力を伸ばしてきたことと日本が停滞していることを冷静に比較していて、危機感は伝わってきます。特に(6)ですが、現在のホワイトハウスネオコンが力を失い、対北朝鮮問題で現実主義を取るようになった経緯などがわかりやすく解説され、ネオコンの影響力に頼り切って米議会とのコミュニケーションもまともにとれていない日本外交の無策も指摘されています。これが産経新聞に載っているとは思えないぐらい、読み応えのある記事でした。
 さてこの(6)は、日本経済新聞を定年退職後、昨年12月に特別記者・編集委員として産経新聞に来た田村秀男記者の記事でした。((5)は宇宙開発関連の、長辻象平記者による記事です)。米中関係は編集特別委員兼論説委員古森義久記者が得意なテーマではないかと思うのですが(田村記者の得意テーマでもありますが)、古森記者が書いたらまったく違う記事になったのは確実だろうと思います。いろんな意味で。