黙然日記(廃墟)

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産経「正論」担当者の国語知識。

「【正論】渡部昇一 中国政府の対日傲慢化の起源」コラむ‐オピニオンニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/opinion/60581/

 いや、渡部“統一協会の広告塔”昇一はとりあえずどーでもいいのですが(別によくはないのですが。しかしこの文章、徹頭徹尾決めつけと差別意識と歪んだ国粋主義に彩られ、「正論」欄のサンプルとして提出したいぐらいです。さすが渡部大先生)、この文章に註釈をつけた、産経の記者か校閲係か産経デジタル担当者か知りませんが、その人の国語知識がひどいなという話です。

日本66州にちなんで66◆(けつ)ある。
◆=門がまえに揆のつくり

 はいみなさんご一緒に、こう入力してから変換してみましょう。「みずのと」。
 「一揆」と「癸」で単語としての知名度は前者の方が上でしょうが(なにしろ“自虐史観教科書”には必須の単語なので)、口頭ではなく画面で、意味ではなく字形を説明するときに、なんでわざわざこんな手間をかけるんでしょうか。普通なら「門がまえに癸」と表現しますよね。「癸」という文字を知らない場合を除いて。
 いや「癸」という文字自体を知らないのはともかく、漢和辞典を引くなりIMEソフトの漢字検索を使うなりすれば、そういう文字(キャラクター)がJISに定義されていることぐらい、ふつう気づくと思うんですがね。