産経と朝日、評価が分かれる。
マニフェスト、自民に軍配 安倍内閣への評価分かれる-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/59998
asahi.com:安倍内閣の指導力に辛口評価 マニフェスト検証大会
http://www.asahi.com/politics/update/0701/TKY200707010219.html
同じニュースのはずなのに、なぜここまで極端に違う見出しになるのか(笑)。
本文については、(非常に珍しく)産経の方がより客観的な書き方をしています。というか朝日がちょっとひどすぎて、挙げられた辛口評価を引用しているだけです。評価そのものはどれも正しい指摘なんですが。
じゃあ産経の記事内容がまともかというと、もちろんそんなはずはありません。連合が民主党支持であることを明記して民主党に軍配を上げたことは書いているのに、自民党に最も高い評価を与えた(それでも65点だそうですが)青年会議所が自民党支持であることも、そしてもちろん靖国万歳東京裁判否定の皇国史観アニメを全国の中学生に見せようと働きかけたカルト団体であることなども、一言も触れていません。また、安倍内閣の政権運営に合格点(60点以上)をつけたのが9団体中4団体、政策実績では3団体という状態なのですが、政策実績について、60点以上が3団体、50点以下が3団体であることを示して「評価が分かれた」としています。これは60点未満の不合格点をつけたのが6団体、合格点をつけた団体の倍もあるってことですよね?
両方の記事から、新しい日本を作る国民会議(21世紀臨調)主催のこのイベントに参加した民間シンクタンク9団体の記述を抜き出しておきます。順不同。
一個足らんな。ところで青年会議所や同友会や連合はまだいいとして、全国知事会って民間シンクタンクなのか。
余談。「朝日の報道には問題があるから産経が正しい」と主張する人をたくさん見かけます。朝日が問題を起こしたときに、それを批判する産経は相対的に正しい、ということは言えます。しかし直接の批判ではない場合、朝日に問題があるかどうかにかかわらず、産経が問題のある報道をしていることが、この例でもよくわかりますね。もちろん上記の文章は、朝日と産経を入れ替えても成立します。