黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

古森義久氏を支持する人。

 そんなこんなで掲示板や他の人のblogをチェックできるようになり、約1週間分のログを順次読んでいるところです。その間に眠れぬシーサーさんの指摘なども見て気づいたこと。

古森ブログの慰安婦記事に集まる嘘っこネットナショナリズム-眠り狂五郎
http://zeimusmaki.iza.ne.jp/blog/entry/184345

 古森義久氏を擁護する人の発言もまとめていろいろ見たわけですが、やはり一定のパターンがあるんですね。特に先日の誤報事件以後はまともな擁護が難しくなったこととはたぶんあまり関係なく、この2種類に集約されるようです。

  1. 古森さんは朝日を批判しているから正しい。
  2. 古森さんは日本の国益のために報道しているから正しい。

 批判する奴は朝日信者で売国奴だ、と続くんですが気になったのは、やはりネトウヨの源流に朝日批判があるんだなということと*1、「国益」という言葉についてなんにも考えとらんのだな、ということ。他の表現は、それこそ「ちょっと」「少し」「ちょいと」ぐらいの違いはあるんですが、国益」という表現だけは変わらないんですね。
 ジャーナリストの評価に国益を持ち出すこと自体がどうか、ということも考えていないようだし(ライシャワー発言スクープは古森氏のジャーナリストとしての最大の業績ですが、彼らの言うような意味で日本の国益になったかどうかは疑問です)、また単に「国益のために捏造したから許される」ということなら、これは「愛国無罪」ということですよね。「お国のための報道」があるとしたら、それはとても怖いこと(彼らがよく批判する戦前の朝日がやったことと同じ)であることも気づいていないわけです。
 こうしてみるとやはり、今の取り巻き連中は古森氏を古森氏として評価するのではなくて、都合がいいから集まってきているだけなんでしょうねえ。古森氏のコメントの付け方を見ていると、裸の王様になりかねないことは自覚していると思うのですが、拒絶できないのは会社としての営業政策なんでしょうか。

*1:これは、古森氏に言及するのは報道に言及することでもあるから、対立する朝日にも言及される機会が多いということもあるのでしょうが。