黙然日記(廃墟)

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古森義久氏と勝共連合。

「韓国とは決着ずみ」−−元大本営参謀の証言(4)-ステージ風発:イザ!
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/165074

 慰安婦問題は日韓政府間で決着済み、というのは、ろくにこの件を調べていないわたしでも知っていることなのですが、わざわざ元大本営参謀閣下のご意見として書かなきゃならんものなのかなあ。ついでに、当時の朴正煕政権と講和することについては、日本国内で強い反対論があったことなどもここに書いておいた方がいいかな。そのころの日本のマスコミが北朝鮮を「地上の楽園」と持ち上げていたことを、現代のネトウヨは鬼の首でも取ったように騒ぎ立てるのですが、北朝鮮世襲制社会主義という気の触れたような体制をとるようになる前の時点では、韓国も北朝鮮軍事独裁政権という意味ではあまり変わりなかったこと、経済面では北朝鮮の方があきらかに成功していたことあたりも、知識として踏まえておいた方がいいと思います。*1
 さて、元参謀閣下が統一協会関係者であることについて。古森氏は「統一協会のことなど知らん」と言っていますが、国際勝共連合についてはどうなのでしょう。古森blogでこの件を話題に出した人もいたのですが、まあ質疑応答する状況ではなかったこともあって、古森氏はスルーしているようです。古森氏のこれまでの言動から推測すると、カルト宗教には興味がなくても、勝共連合とは考え方に親和性がありそうなのですが。「共産主義の脅威」という妄想をいまだに世界的な最重要事項だと思っているあたりとかね。古森氏に統一協会の話題を振るとかなり怒るのでやめておきますが、共産主義嫌いであることまでは否定されないと思います。
 で、そういう妄想をばらまき、同じ共同幻想を抱いている人たちを騙して仲間に引き入れ利用するのが、統一協会のフロント団体としての勝共連合の役割なわけです。仮に「統一協会のことなど知らん、勝共連合に協力しているだけだ」と主張する人がいても、世間的にはそりゃ通用せんでしょう。それなりの知性もあれば情報収集能力もあるとみなされる、たとえばジャーナリストや政治家ならば。

*1:以前も書いたと思うけど、わたしは自由主義者なんで、共産主義は大嫌いですよ。念のため。