人気マンガの寄生虫。

麻生外相も大満足！コナン君が外務省業務をPR　-イザ！
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/46467/

　なんかものすごく気持ち悪いというか、なんとも言いようのない後味の悪さが残る記事でした。いわゆる「後味が悪い記事」ではなくて、なんと表現していいのか微妙な感情ですなあ。なんとも思わない人がなんとも思わないのは別にかまわないし、それが普通だとは思います。
　まずなにが気持ち悪いって、朝毎読三大紙（ついでに産経）が、いっせいに報じていること。そんな大ニュースじゃないだろ？　朝日なんか政治面と文化面、両方で別々に記事にしています。内容を見ても、予算500万円で5000部作成となっていますが、B6/16p（表紙4c本文2c）で1冊あたり1000円ってどこのボッタクリ同人誌だよと思わず言ってしまいました。いやまあ企画料とか特にキャラクター使用料も含まれているわけだし、パンフレット作成費としては極端に高いわけでもないのですが（高い方だとは思いますが）。
　そしてどの新聞の記事も麻生太郎外相の名前を出して政府公報の代行もしくは麻生氏の選挙公報代行をしているわけですが、これもねえ。麻生とマンガを結びつけた報道を見かけるだけで虫酸が走るような体質になってしまったのですが、これはどうしようもないんだろうか。
　青山剛昌氏はデビュー当時からのファンだし、作品自体も（少なくとも本人によるものは）今でもそれなりに面白いと思っているので、「名探偵コナン」そのものが嫌だというわけではないのですが、その人気を骨までしゃぶり尽くそうとする小学館と小学館プロダクションの態度も、虫酸の一因になっていそうな気がします。