黙然日記(廃墟)

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奴隷制と国家の謝罪。

 われながら比較対象が極端だと思いますが、Google News "奴隷貿易"で今検索して出てきた新聞系サイトの記事はこの2件だけでした。

奴隷貿易禁止法制定200周年/政府に謝罪求める/ロンドン -しんぶん赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-03-26/2007032607_03_0.html
リビングストン・ロンドン市長は(中略)罪を認め謝罪することは自虐的だとの意見については、「まったくばかげている。自国とその業績への愛情は、事実に基づくものであるべきであり、その否定に基づくべきではない」と反論しました。

 わかりやすい話を引用しているしんぶん赤旗

奴隷貿易廃止200年 英首相が遺憾の意「国の謝罪」はせず-イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/44941
ブレア英首相は同日(中略)、英国の過去の行為に深い悲しみを述べ、奴隷貿易を非難する考え。ただ国家としての謝罪は行わない。

 プレアもこうだからいいじゃん、というニュアンスを漂わせつつ、具体的に現代と比較しない産経新聞
 どちらの記事も*1第二次世界大戦当時の(性的)奴隷事件とは直接結びつけていないので、うっかりすると読み逃すかもしれません。新聞の読み方はなかなか難しいです。

*1:他にasahi.com http://www.asahi.com/international/update/0325/013.html の記事もありますが、Google Newsには引っかかりませんでした。ちなみに同じく第二次大戦との比較はなく、現代の英国にある性的奴隷売買を取り上げています。