黙然日記(廃墟)

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古森義久氏、反米メディアに大喜び。

硫黄島からの手紙」 米政治評論家が歓迎
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/40936

 リベラル嫌いの古森氏が、ワシントン・ポストに掲載された記事で大喜びしています。産経や古森氏が朝日新聞などを「反日メディア」と呼ぶ例にならえば、ワシントン・ポストは「反米メディア」ということになるかと思いますが、その文脈で太平洋戦争当時の米国の行動やその後の反省の足りなさを指摘する記事には大喜びしているわけです。ということは、朝日が「中国や韓国に行った行為を反省すべし」と主張しても、古森さんはそれを歓迎するはずですよね。もちろん、自国の犯した過ちを反省することは、報道にとっても政治にとってもすべての国民にとっても忘れてはならない重大事だとわたしは思っていますが、古森さんはそういう前提なしに、表面的な日本擁護だけでここまで喜べるんだから、不思議なものです。
 国粋主義なら国粋主義、対米従属なら対米従属で一貫すればいいものを(どっちにしろアレだと思いますが)、かつて思想的に戦った両国へ同時に媚びを売ろうとすると、ジャーナリストとしてたいへんみっともないことになるという、これは好例かと思われます。