黙然日記(廃墟)

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毎日新聞連載「失われていくもの」。

 というわけで三日分のニュースや各所のブログを追いかけていたら、毎日新聞の連載特集がかなり話題になっているようです。

第1部・失われていくもの/2(その1) レア物求め、嫌がる女児撮影−ネット君臨MSN毎日インタラクティブ
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/kunrin/news/20070103ddm001040005000c.html

 見出しの「ネット君臨からしていきなり意味がわからない。記事を読む限り、交換会などはオフラインで行われていたもののようだし、そもそもこのグループの存在が“ネットの闇”といったたぐいのものなのか。大昔からこういうのはあって、ネット時代以前は郵便でやりとりしていただろうと思うのですが、それを郵便の闇と呼ぶのかどうか。この記事の中で本質的にネットに関わっているのは、パスワード制のアップローダ等を使っていることだけなのに、なぜこれをネットの問題として取り上げるのか。
 んー。で、毎日新聞としては“児童ポルノ”の単純所持禁止を唱えるわけですね。そのへんの記者がちょろっと書いたことではなく、元旦からの大型連載の一部として。記事ごとに論調を統一しないのが毎日の論調、ということも言われますが、この記事の主張に関して会社として知らんぷりはできないだろうと思います。もちろん、児童虐待は許し難い犯罪です。しかしその実行犯を捕まえるために、国家権力が表現を規制しようがなにをしようが賛成する、と主張するわけですか。そうですか。
 毎日新聞は、児童虐待の問題については定評のある取材を続けてきていてそれは評価していたのですが、くっだらないところでミソつけたもんですね。