黙然日記(廃墟)

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ポップカルチャーを支える基礎。

週刊東洋経済TKプラス | The Headlineプラス
空洞化進む、日本のアニメ産業
http://www.toyokeizai.net/online/tk/headline/index.php?kiji_no=110
 この資料によると、アニメーターの平均労働時間は1日10.2時間。月間労働時間は推計250時間。にもかかわらず、平均年収は100万円未満が26.8%、100万円以上300万円未満が38.2%。さらに動画マンだけに限ると、8割の人間が出来高払いで、動画の平均単価は1枚あたり平均186.9円。年収は100万円未満が73.7%という結果だった。

 オタ系メディアではなく週刊東洋経済というところがポイント。
 麻生太郎さん、ポップカルチャー勉強会とか id:pr3:20061109:1163068086 作ってる場合ですか? 
 野田聖子さん、ポップカルチャー政策フォーラムとか id:pr3:20061101:1162382214 作ってる場合ですか? 
 pppfの野田インタビュー http://www.pppf.jp/2006/12/3_ff85.html を見ると、基本的に「利用すること」しか考えていませんよね。上記のような現状(少なくとも30年前から言われていたことで、ほとんど改善されていない)を知ってのことでしょうか? 記事で指摘されているように、この労働環境で必然的に起きる空洞化によって、次代を担うクリエイターが日本のポップカルチャーの中心であるアニメ産業からどんどんいなくなっているわけですが、それを無視して「これからはポップカルチャーが日本の産業の中心」とか大口を叩く政治家は、根本的な問題認識能力に欠けていると思うのですが。