黙然日記(廃墟)

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検閲を批判しない産経新聞。

レズビアン」登場で休止の子供番組、米で放送再開-世界からニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/32120

 問題になったのは米公共放送PBSで放映された「バスターからの絵はがき」という作品で、主人公の友だちにママが二人いる(つまりレズビアンカップルである)というエピソードが批判され、圧力を受けて休止になっていたそうです。放送再開後、さっそくイラク戦争などの政治的テーマを取り上げているそうで、なによりですが。ていうか、教育長官やらの批判で番組が休止に追い込まれたって、自由主義社会においては大変な問題じゃないかと思うんですが、産経の記者はそのへんが気にならないんでしょうか。むしろさらに批判したがっている、と見えるのは、こっちに偏見があるのかもしれませんが。
 ところで、日本の公共放送でも「カードキャプターさくら」を放映してましたねえ。知世ちゃんがさくらちゃんに対してレズビアン的感情を抱いていることは、別に問題にされていなかったと思います。桃矢と雪兎のホモセクシャル的な関係も。利佳ちゃんが先生と付き合っているという設定は、アニメではさすがにぼかされていたようですが。CLAMPが、自身のそれまでの作品でもっとも低年齢向けに描いた「CCさくら」において、確信的に性的少数派の視点を取り入れたこと、それが日本社会では容易に受け入れられたことは、いろいろ考えてみると面白そうです。