山谷えり子経歴詐称問題・続き。
id:pr3:20061111:1163250982 の続き。ソースになる「週刊金曜日」の記事をようやく読みました。図書館でもあちこち探し回ってしまいましたよ。15館ぐらいの図書館のうち1館にしかないって。しかも先週号は貸し出し中だし。
そのまま転載もなんなので、以下は週金の記事から経歴詐称を指摘した部分をリストアップします。
- そもそも『サンケイリビング新聞』という媒体はない
- 各地域で独立に編集し地域名を冠した紙名を名乗っている。
- 『リビング新聞』全体の編集長は存在しない
- 上記のような媒体なので、全体の編集長も存在しない。特集記事などを共有しているだけ(その紙面の編集長ならありえる)。
- 「発行部数約九百万部」も詐称
- 現在は888万部(約900万部)だが山谷の在籍当時は770万部だった。約900万部の編集に関わった事実はない。
- 就任した時期が不明
- 1985年の紙面に「山谷編集長就任」とあるが、現在のサンケイリビング社の広報部では「1988年から議員就任まで」としている。85年の記事に突っ込まれるとあいまいな回答。
- 退任した時期も不明
- 上記広報部の見解では議員になった2000年までだが、1989年に参院比例区に立候補→落選してから紙面にあまり登場しなくなる。
- 名前だけの編集長
- お膳立てされたところで発言するだけで、まともに企画や取材等はしていなかった。
- 癒着疑惑
- 経歴詐称とは関係ないが、東京ガスのタイアップ記事に関わり、そのコネで安く家を建てたらしい。
- カラ出勤疑惑
- 同じく関係ないが、週1回数時間の出勤なのに、手書きの出勤簿をいっぱいにして給料をもらっていた。
- 特派記者ではなかった?
- サンケイリビング以前、渡米してフリー記者のようなことをしていたが、新聞社等から特派されたわけではない。
- テレビキャスター?
- テレビ番組『ウィークエンダー』のレポーターをしていたことは公式プロフィールに記述がないが、この「テレビキャスター」がそのことなのか? 知っている人なら知っているが、かなり露悪趣味の番組だった。
参照:『週刊金曜日』2006.11.10(630号)p.18-19
付記しておくと「特派記者」の部分、そもそも公式プロフィールの「ラジオ・雑誌・新聞の特派記者として渡米」という表現からして矛盾しているわけで。どの会社から特派されていたんだよ。
とまあ、確実なところだけ拾ってもひどいもんで、これを参議院の公式プロフィールに載せる感覚がわかりません。
以下は推測ですが、ニッポン放送の朝の顔だった(産経新聞記者でもあった)父親・山谷親平が1985年に亡くなったあと、その跡を受けてフジサンケイグループの看板として使われていたのではないでしょうか。さもないとカラ出勤なんて続けられるわけがない。
編集長退任が「何年」ではなく「議員になるまで」という表現は意味深長ですね。議員になることを前提に居候を続け、そのまま横滑りして「国会におけるフジサンケイグループの代理人」になったと見るのがいちばん自然でしょう。さらにそこに統一と壺三の影が差してくるわけです。