古森氏、対中関係を語る。

安倍訪中と靖国参拝反対派の破綻-ステージ風発：イザ！
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/53519
今回の会談の開催は日本側が自国の主張をきちんと保っていれば、中国側が理不尽な立場を変えて、前に出てくることの例証です。

　えーと。なにをおっしゃってるのか、よくわからんのですが。
　「自国の主張をきちんと保っていれば」？　え？　
　日中問題については、日本が譲るだけではなく中国側も譲らねばならないとか、あたりまえだけどいいことも言ってるんですよ。ただ、結論部分がさっぱりわからない。壺三がいつ、「主張をきちんと保っ」たんですか？　「靖国問題についてはノーコメント」としか言ってないように見えるのですが。そう言い出すことは承知の上で、新政権のメンツを立ててくれた中国には感謝するべきでしょう。中国のメンツを叩き潰した前政権の後継者だというのに。

　中国のメンツと日本のメンツ、どっちが大事かといえば、どっちも同じでしょう。日本人としてはまず日本のメンツを優先させて考えてしまうのも当然ですが、立ててもらったら立て返すのがメンツというものです。これは日中共通の文化でもあるし*1、日本人どうしでも伝統的に守られてきたルールでもあるわけですが、『美しい国』を標榜する安倍総理ならきっとご理解されているものでしょう。きっと。そのはず。

返礼。

　ところで上のエントリを書いて、確認のためにステージ風発のページを開いたら、入れ違いのようにして古森氏から直接こちらあてにコメントを戴いていました（ http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/52486/allcmt/#cmt ）。お気にかけていただき、ありがたく思います。イザ！ブログには直接コメントできないので、この形で返礼とさせていただきます。

*1:西洋相手にメンツの発想が通じるのか、ちょっとよくわからない。いろいろ考えてみると面白そうです。