最近買った本・2。
なんか順番滅茶苦茶で。
- 「7SEEDS(8)」/田村由美 ISBN:4091304257
夏Aチームの中編。プロジェクトの目的そのもの、ここまで過酷なテストをする意味がよくわからなくなってきたわけですが、そういう心配を忘れれば、これは極上のサスペンス作品です。キャラクターが多いにもかかわらず、(忘れる前に通して読めば)複雑な人間関係を含めてとにかく面白い。一気読みをお勧めします。
7SEEDS 8 (8)
- 「ボクのプラチナレディー(2)」/八神千歳 ISBN:4091304044
ヒロインの家族(というか三つ子の弟妹)にまつわる話の比重が高すぎて、本来の目的であったろう学園のシステムと三角関係というテーマがこの巻ではあいまいになってしまっている印象もありますが、それだけ三つ子たちが魅力的とも言えるわけです。しかし次女がまったく目立ってないのはどうしたもんかな。ツッコミ役なんだろうけど、微妙になんのためにいるのかわからないというか。もうちょっと目立ってくれれば個人的に好みなんですが。
ボクのプラチナレディー 2 (2)
- 「キッチンのお姫さま(3)」/小林深雪・安藤なつみ ISBN:4063640973
- 「キッチンのお姫さま(4)」/小林深雪・安藤なつみ ISBN:4063641090
3巻を後回しにしてたら4巻が出て、しかも1ヶ月近く経っているというていたらく。そんなわけで、すごく好きな作品というわけではないのですが、読めばそれなりに面白いし、もっと高く評価する人も当然いると思います。深刻なモチーフも扱いながら基本的にハッピーな話で、そこが食い足りない、という読後感もあれば、ああやっぱりハッピーでよかった、という人もいるはずなので。これは小林深雪の原作によって現れた作品の性格だと思うのですが、安藤なつみの作風には、シリアスをもうちょっと突き詰めて(不必要かと思うぐらい)悲劇的に持っていった方が合っていると思うのですね。ただ、そういうギャップの面白さも原作と作画のコラボレーションが持つ魅力だと思うので、これはこれでいいんだろうと思います。
キッチンのお姫さま 3 (3) キッチンのお姫さま 4 (4)
- 「パタリロ!(79)」/魔夜峰央 ISBN:4592181794
この作品は読切連載ながら同じようなモチーフを続けて描くことが多くて、長期連載の中ではたとえばミステリーだったりオカルトだったりSF話が続いたりしていたわけですが、今巻のテーマは母子愛なのかな。かと思うと、細菌兵器開発の話にはちょっと引いてしまったり、あいかわらずバラエティに富んでいるわけですが。
パタリロ 79 (79)