私的情報と公的情報。

asahi.com：女性検事正、「年齢聞くんですか」
http://www.asahi.com/national/update/0418/TKY200604180272.html

　女性の年齢を聞くというのは、たしかに微妙な問題ですね。しかしこれは西洋的価値観で、東洋の伝統では相手の年齢を尋ねることは長幼の序を重んじる意味で理にかなっているとされ、李鴻章がヴィクトリア女王に謁見したとき、真っ先に年齢を尋ねて大騒ぎになったという話があります。
　まあそれはともかく、公務員が個人情報をタテにして必要な情報を公開しない風潮はなんとかならないものかと。個人情報保護法もいまだにいろんな混乱をもたらしていますが、制定の目的はこれじゃなかったのかと思うぐらいで。公務員の公務執行に関して、プライバシーなんてものはないんですよ。なんでも情報公開請求で飲食費の明細を求めると、飲食に参加した公務員の名前が個人情報をタテに伏せ字にされるそうですが、公費で領収書を切った飲食は当然公務なんだし、その執行に関わった公務員の名前を公開するのは当然というか、なんのための情報公開かと。公務員がいろいろ優遇されている理由はなぜなのか、その代償としてなにが必要なのか、きちんと考えて頂きたいものです。公僕という言葉は、おおやけのしもべと訓じるのですよ。