「ぱにぽに」再評。

　基本的に新刊の感想ばかり書いていたけど、たまにはこういうのもやっておこう。
　微熱と咳で寝込むだけですることがないので、できるだけ頭を使わずにすむようなものを再読していた。で、手頃だったのが「ぱにぽに」で、11月ごろに7巻まで通読してあったのをさらに8巻を加えて再読してみた感想など。ちなみに1・2巻をまとめて買ったあと、ずっと初版で買っています。
　だいたい4巻以後は、話にまとまりがあってそれなりに面白い作品になっている。ただ、1〜2巻あたりは初読でも再読でも今回も、やはり駄目だと思う。本人だけが面白がっている、オタ向けギャグマンガの典型ですね。
　冒頭がこれだから先入観で全体の評価が低くなっていたのだが、少なくとも4巻あたりまでまとめて読んでいれば、もうちょっと評価が違っていたかもしれない。最初からこのクオリティなら、というのは、ないものねだりだろうが。アニメをやっていたらしいけど、そっちから入った人の評判がいいというのはわかるような気がする。初期の作者本人が試行錯誤していた部分を後からの視点で再構成してあったのなら、それは楽しめるだろう。個人的には最悪の出会い方をしてしまったようで、残念なことです。