黙然日記(廃墟)

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マニュアル一眼おたくの話。

asahi.com:高級カメラ「コシナ」販売 富士フイルム
http://www.asahi.com/business/update/1006/063.html

 いや、COSINAが高級カメラと表現されてるところにショックを受けたので。今はツァイスレンズの製品とか出してるのか。知らなかった。趣味的なレンジファインダーカメラと大手フィルムメーカーのタイアップは、なるほど面白いところですね。
 銀塩カメラの知識が基本的に80年代で止まってるんですよ。当時のコシナは、Kマウントのマニュアル露出一眼レフと交換レンズ群をすごい低価格で出していて、ペンタックスユーザとしてはちょっと気になっていました。確か新宿に直営店があって、まだ本当にカメラが主力だったヨドバシカメラやカメラのサクラヤのついでに覗いていった記憶があります。もう一眼もAFの時代になりかけていてAE(自動露出)当たり前の時代だったので、国内ではあっというまに撤退したようですが。ああ思い出した、ME superの直後で、シャッター速度をボタンで決定する2機種目だったんだ。*1


 世間と自分のブランドイメージが乖離している例というのは他にもあって、Compaqというブランド(今はHPの一部になってしまいましたが)のイメージを話し合っていたら、ほとんどの人はいわゆるDOS/Vブーム以後に低価格攻勢をかけていたCompaqでイメージができていて、かつて最初の32bit PCを作りEISAを主導しNetwareサーバで実績を持ちPC/AT互換機のレファレンスになっていたCompaqを知らない人が多くて、かなり愕然とした覚えがあります。当時の低価格路線は一時的なもので、今のHPのラインナップでも比較的高級なところを担ってるんだけど、低価格路線でのブランドイメージの崩壊というのは恐ろしいものだ、と思ったり。

*1:と書いてからぐぐってみたら、今でもマニュアル一眼は作っているようですね。ていうか、FM-10はじめ各社のマニュアル一眼現行機種はほとんどコシナOEMらしい。すごいぞ。