伝える力。
最近、PC雑誌などを読んでいて気になることが多いんだが、いまどきのライター(あるいは編集者・デザイナー)はグラフの作り方を知らんのか?
たとえば、こういう記事を何度も見かけた。
2種類のCPUについてベンチマークをとってみた。
3Dベンチマーク結果→FAST
CPU A ***********************
CPU B ===========エンコードテスト結果←FAST
CPU A ************
CPU B =======================グラフを見てわかるように、二つの性能は明らかに比例する。……
こんなグラフを出されるぐらいなら、数字を表にして出した方がなんぼかましだ。
たぶん表計算のデータをそのまま入稿してるんだろうが、エンコードテスト結果のデータにちょっと逆数をとってスケールを調整するだけで、どれだけ理解しやすくなるか。
なんのためにグラフを入れているのかを理解してないから、こういうことになるんだが、いくらなんでもそれは仕事の放棄じゃないか?
なにかの意図があってやっているならともかく。たとえばグラフのあとの文章を「CPU Aのエンコードテスト結果は、3Dベンチマークテスト結果に比べるとかなり低い」と書いてあったらどうだろう? いちおうほんのちょっと悪いんだが、それ以上に印象が悪くなる。こういうデータをちゃんと読みとるのもリテラシーのうちではあるんだが、それ以前の問題だよなあ。