黙然日記(廃墟)

はてなダイアリー・黙然日記のミラーです。更新はありません。

 ここにあまりプライベートなことを書くのもどうかと思うので、読み飛ばしてください。なぜか「続きを読む」記法がうまくいかない。


 先刻、従姉が亡くなったそうだ。享年55歳。父方母方合わせて16人の"いとこ"がいる中で、最年長で、そして唯一の従姉だった。
 記憶が確かなら、たしか25年近く会っていない。そしてここ10年ほどは、ずっと入院したままだった。進行性の筋肉の病気で、ほとんど寝たきりだったらしい。4年前に彼女の父、わたしにとっては義伯父が亡くなったときも来られなかったぐらいだ。だから、元気なときの印象しかない。25年前はたしか3人の子供のうち2人目が生まれたころで(もうよちよち歩きしていたろうか)、すっかりお母さんの顔になっていたことを思い出す。
 どういう人だったかを、言葉で説明できないことに今驚いている。「優しくて楽しい人だった」というようなことは言えても、親戚のお姉さんという存在を他に知らないので、それが彼女の個性なのかお姉さん全般に言えることなのか、よくわからないのだ。
 そして20年間、一度もお見舞いに行けなかった。電車で2時間ちょっとのところに住んでいたから行くことは難しくなかったし、なぜ行かなかったのかわからない。たぶん、なんと声を掛けていいのか、わからなかったこともあると思う。今もまた、どう思っていいのか、少しとまどっているところだ。とりあえずまだ通夜の日取りも決まっていないので、その間に気持ちを整理することになると思う。