支那。
はてなにはNGワードというものがあるらしいが、これは引っかからないかな。どきどき。
さて、いい気になって「支那」という言葉を使う連中について。
この言葉を使うことに、ある種の根拠があるのはわかる。日本人の大半は「日本」と「日本国」の区別がついていないが、地域名と国名は一致しないことがよくある。「ユーラシア大陸東端のある地域」と「中華民国」「中華人民共和国」及び両者の略称としての「中国」は区別が必要だ。
その地域の自称としては「中華」という言葉があるが、これは一般名詞としても使える(例:フランスの中華思想)ことの他に、尊称という意味合いもあるから、「東夷」の(と呼ばれていた)島国としては使いたくないという理屈はわかる。「中華」以外で適切な言葉を探すと「支那」ぐらいしかないのも確かだ。
しかし、「日本」だって自称かつ尊称で、それを中国に使わせていることについてはどうなのか。相互主義という概念もあるはずだが。
また、上記の理屈があるのをいいことに何でもかんでも「支那」呼ばわりするのは、そもそもの前提である「地域名と国名の区別」を無視していることになるんだが、これはどういうつもりなんだろう。
「そんな理屈はわからずに、偉そうな人が使ってもいいって言ってるから使ってます」と表明したいのなら話は別であるが。